インナーチャイルドとはどういう意味?幼少期の傷を癒してあげよう
あなたはインナーチャイルドという言葉をご存じでしょうか。
インナーチャイルドは簡単にいうと「幼少期に受けた心の傷」という意味です。
幼少期に受けた心の傷を受け入れられないと、インナーチャイルドが暴れてしまいます。
放っておくと生きづらさを感じる原因になってしまいますよ。
人間関係の構築がうまくできずに、社会的な自立が難しいケースもあります。
また、インナーチャイルドとアダルトチルドレンは一緒にされがちです。
厳密には違う意味ですがインナーチャイルドを癒すことで、アダルトチルドレンが抱えている生きづらさを解消するキッカケになります。
ここでは、インナーチャイルドの意味や種類についてご紹介していきますよ。
インナーチャイルドとはどういう意味?幼少期の傷のこと
インナーチャイルドとはどういう意味でしょうか。
幼少期に受けた傷が癒えることなく大人になってしまうと、心の中にいる子供が暴れてしまいます。
この状態がインナーチャイルドです。インナーチャイルドは誰の心の中にも存在しています。
もちろん私の心にも存在していますし、暴れることもありますよ。
しかし、うまく付き合えないと生きづらさを感じてしまうでしょう。
そこで、インナーチャイルドについてご紹介していきます。
インナーチャイルドとは心の中にいる子供のこと
インナーチャイルドとは簡単にいうと「幼少期に受けた心の傷」です。
心の傷が大人になっても癒えずに、暴れている状態を言います。
インナーチャイルドが暴れている状態では、社会に適合できずに苦しい思いをしてしまいます。
人間関係をうまく構築できないため、自立することが難しいケースもあるようです。
私もインナーチャイルドを抱えており、よく暴れてしまいます。
暴れているインナーチャイルドをどうすればいいのか分からず、パニックになってしまうことがよくありました。
この状態になってしまうと、人のことを考える余裕がないため、人づきあいがとても苦痛です。
インナーチャイルドは自分の本当の感情であり、誰の心にも存在しています。
しかし、多くの人は成長するにつれて、うまく付き合っていくことができます。
「甘えたい」「認めてほしい」などの感情とうまく向き合えていない場合は、インナーチャイルドが暴れている可能性がありますよ。
インナーチャイルドの症状を6タイプで紹介
インナーチャイルドの症状はどのようなものがあるのでしょうか。
- 自分が嫌いで否定ばかりする
インナーチャイルドが暴れている人は、自分が嫌いで自己否定する傾向があります。
誰かと話しているときや組織でミスがあったときに「自分のせいだ」と思ってしまうのです。
幼少期に愛されない環境にいた人に強くあらわれる症状ですね。
- 人間関係をうまく構築できない
「人を信じられない」「会話ができない」などの理由で、人間関係を構築できないケースがあります。
インナーチャイルドが暴れている人は、うまく人を信用できません。
そのため、人間関係をうまく構築できずに、生きづらさを抱えてしまいます。
- 世話焼きな良い子を演じてしまう
良いお子を演じながら人の世話を焼くことで、見捨てられるという不安を払拭する傾向があります。
良い子を演じたり世話を焼いたりすると「良い子だね」「偉いね」と褒められることがありますよね。
この言葉を貰うたびにインナーチャイルドは安心するのです。
ですので、世話焼きな良い子を演じることがあります。
- 感情をうまく出せない
インナーチャイルドが暴れている人の中には、感情をうまく出せないタイプがあります。
これは、幼少期に矛盾を抱えていた人に出やすいケースです。
例えば「遊ぶときは声をかけてね」という言いつけを守ったのに「今は声をかけないで」と
否定された経験はありませんか?
この矛盾がインナーチャイルドを作り上げていきます。
- 自己中心的である
幼少期に甘やかされすぎた人も、インナーチャイルドが暴れてしまいます。
保護者方社会的なルールやモラルを教えてもらえず、自分の考えを中心に動きます。
ですので、自分の考えとは違う価値観を受け入れることができません。
こうなってしまうと、社会的な活動が困難になります。
- 問題があっても逃げてしまう
何かに依存している親を持つ人は、問題から逃げてしまう傾向があります。
「依存する=逃げる」ということなので、親を見て育つ子供は同じ道を歩んでしまうことが少なくありません。
ストレスや問題を抱えたときの対処方法が分からないため、見ないふりをして逃げてしまいます。
このケースはアルコール依存症になりやすいため、注意が必要です。
アダルトチルドレンとインナーチャイルドは似ている
インナーチャイルドと似た意味で「アダルトチルドレン」というものがあります。
では、インナーチャイルドとアダルトチルドレンは何が違うのでしょうか。
ザックリと説明すると、以上のような内容です。
インナーチャイルドとアダルトチルドレンは密接な関係があります。
インナーチャイルドが抱える「マイナスの感情」が、アダルトチルドレンの「自分をうまく表現できない状況」を作り上げるのです。
ですので、インナーチャイルドとうまく付き合えれば、アダルトチルドレンの問題を解決するキッカケになります。
インナーチャイルドの癒し方は自分を認めること
インナーチャイルドの癒し方はどのようなことをすればよいのでしょうか。
インナーチャイルドを癒すためには、自分を認めることから始めましょう。
感情や過去のできごとを否定していると、インナーチャイルドは暴れてしまいます。
インナーチャイルドの癒し方として、自分の感情や過去のできごとを否定しないことが大切です。
ここでは、インナーチャイルドの癒し方をご紹介していきます。
自分を認めてインナーチャイルドを抱きしめてあげよう
インナーチャイルドの癒し方として、自分を認めるということが大切です。
過去のトラウマや心の奥にある気持ちを受け入れ、インナーチャイルドを抱きしめてあげましょう。
トラウマを怖いと思う気持ちを否定する必要はありません。
怖いと泣いている自分の気持ちを抱きしめて「怖かったね」「もう大丈夫だよ」と声をかけてあげます。
「寂しい」というインナーチャイルドには、そっと寄り添ってあげましょう。
こうすることで、ずっと暴れていたインナーチャイルドが、少しずつ落ち着いていきます。
インナーチャイルドを抱えている人にとって、自分を認めるということはとても難しいことです。
私もなかなか自分のことを認めることが難しく思っています。
「ああするべき」「こうすればよかった」など、自分を責めてしまう毎日です。
しかし、自分を責めてしまうと、認めることができなくなってしまいます。
認めることが難しいなら、許してあげることから始めてみましょう。
「怖いと思ってはいけない」「寂しいなんてみっともない」という気持ちを許してみてください。
自分に優しくすると少し息がしやすくなりますよ。
インナーチャイルドを癒すための4つのステップ
インナーチャイルドを癒すためには4つのステップがあります。
①インナーチャイルドを探す
まずは、自分の中に存在するインナーチャイルドを探しましょう。
子どものころの写真を見たり、話を聞いたりして、どのような感情になったかを書きます。
客観的に自分の感情を知ることが大切です。
②過去のできごとを把握する
次に、過去にあったできごとを思い出していきましょう。
どのような言葉や行動に傷つけられたかを把握していきます。
このときに注意することは「自分の感情を優先する」ことです。
傷つけてきた相手の状況を考える必要はありません。
「この言葉が嫌だった」「この行動に傷ついた」ということのみ、考えましょう。
③否定されたことを乗り越える
過去のできごとを把握したら、そのことについて考えてみます。
「あの時言われた言葉は本心ではないのかもしれない」など、どうしても傷つけてきた人の状況を考えてしまいます。
しかし、あなたはその言葉に傷ついたのです。
相手を擁護せずに自分の感情を認めてあげましょう。
④感情を出し切る
否定されたことを乗り越えると、怒りや悲しみが湧き上がってきませんか?
その感情を全て出し切ってしましましょう。
思いっきり泣いても良いですし、信頼できる人に話すことも良いですね。
また、感情を紙に書き出してみることもオススメです。
今まで暴れていたインナーチャイルドの感情を出し切ってしまいましょう。
以上のプロセスでインナーチャイルドを癒していきます。
1人で解決することが難しいと感じたら、カウンセリングを受けることがオススメです。
専門的な知識を持っている人に話すことで、抱えきれない感情の生理がしやすいかもしれません。
インナーチャイルドは無理せずにゆっくり癒していきましょう。
まとめ
インナーチャイルドの意味は「幼少期に受けた心の傷」です。
この傷が大人になっても癒えずに心の中に存在する子供が暴れてしまうと、生きづらさを感じてしまいます。
しっかりと自分と向き合いインナーチャイルドを認めることで、少しずつ癒えていくでしょう。
つらい気持ちや思い出は否定せずに「つらかった」と認めてみてください。
インナーチャイルドと上手に、付き合っていくことができるかもしれませんよ。