動物を飼う効果とは?ストレス軽減や健康向上などのメリットに期待
近年、犬や猫など動物が身近な存在になりつつあるのではないでしょうか。
しかし、それ以上に動物と触れ合うことで得られる効果がたくさんあることをご存じでしょうか?
動物を飼うと心と体が健康になります。他にも、たくさんのプラスの効果があるんです。
こちらでは、動物を飼うことで得られる効果を4つご紹介します。
「でも、動物のお世話って大変なイメージがあるのよね」
たしかに動物を飼うということは散歩に行ったり、同じ時間にご飯をあげたり、大変なことも多くあります。
一緒に遊んだり、コミュニケーションをとったりすることができる動物は日々の生活に彩りを与えてくれるかけがえのない存在です。
どんな効果があるかを知り、動物たちのことをもっと好きになりましょう!
動物を飼う効果は?生活改善やストレス軽減に効果あり
動物を飼うことによって、動物を飼うと心と体が健康になると言われています。
それだけではなく動物を飼うことで心理的にもプラスの効果があります。
実際に動物を飼っている人は飼っていない人よりも寿命が長いというデータがあるのです!
その他にはどんな効果があるのか気になりませんか?他にどのような効果があるのかを詳しく見てみましょう。
動物を飼うことで運動不足が解消し筋力が維持できる
皆さんは、日々の運動不足に悩んでいませんか?
特に犬を飼うことにより、散歩で長距離を歩いたり、一緒に走って遊んだりすることで飼い主自身の運動不足の解消、筋力の維持に最適です。
これにより、血圧やコレステロールが低下することも分かっており、健康につながることが考えられています。
また、ドッグランや海などへ一緒に出掛けることで、エネルギッシュな生活を送ることも可能です。
さらにご飯をあげる、遊ぶなどの毎日のお世話を通して、睡眠時間や食事の時間が規則的になり、乱れがちな生活リズムを整えることにも効果的でしょう。
動物を飼うと幸せホルモンが分泌され安心感を得られる
動物と暮らしていく中で、安心感や癒やしを感じたことがあるのではないでしょうか。
ペットと暮らすことにより孤独感や不安感が解消され、安心感が生まれることがあります。
実は、ペットと触れ合ったり、目を合わせたりすることにより「オキシトシン」という物質が脳内で分泌されることが分かっています。
オキシトシンは別名「幸せホルモン」と呼ばれており、精神の安定、ストレスの軽減、心拍や血圧の安定などの効果が期待できます。
ペットは飼い主の感情に寄り添ってくれることが多いため、不安なときにそばにいてくれることがあるのです。
さらに、動物を飼うということは、その子のお世話をするということです。
この行動が、誰かの役に立っているという意識につながり、自尊心の向上につながります。
動物を飼うとコミュニケーションの幅が広がる
犬を散歩に連れていくと人から話しかけられた、という経験があるのではないでしょうか。
これにより動物が会話の糸口となり、カフェや公園でのコミュニケーションの幅が広がっていきます。
なんと動物には、人からより親しみを持ちやすくしてくれる効果があります。
実際に犬を散歩に連れていくと「何歳ですか?」「なんていう犬種?」「きれいにトリミングされていますね」などと聞かれたことがあります。
最近ではインターネット上で、動物を飼っている人達がコミュニケーションをとり新たに知り合いをつくることもあるそうです。
<アニマルセラピーの効果>
アニマルセラピーとは具体的にはどのようなことか、ご存じでしょうか?
動物との触れ合いを通して癒やしや安らぎを与えることがアニマルセラピーの目的です。
「心理的な健康への効果」でもお伝えしましたが、動物との触れ合いによって不安やストレスの軽減につながり、コミュニケーションの向上などの効果があります。
ペットの話題をきっかけに家族間での会話も増えることがあり、より豊かな家族間のコミュニケーションをとることも期待できるでしょう。
それにより、高齢者施設で動物と触れ合うことにより発語が増え、入居者とスタッフとのコミュニケーションが円滑になることもあるようです。
実際、高齢者施設で入居者が犬を抱っこした瞬間笑顔になった、ということも多くあります。
動物を飼う子供への効果は感受性が豊かになる
動物を飼うことは子供の成長に役立つ、と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
子供のころから動物と暮らすことで、命の大切さや思いやり、共感力、優しさなどを学ぶことができます。
また、ご飯をあげることや散歩などのお世話を通して、忍耐力や責任感が芽生え、自尊心が高くなるでしょう。
さらには、発達障害のある子供にとってプラスの効果を与えてくれることが分かっています。
例えば注意欠如・多動性障害(ADHD)の子供が動物のお世話をすると、ご飯をあげることや散歩などのルーティンを持つことができ、生活がしやすくなるのです。
自閉症の子供にとっては、動物との触れ合いにより、社会的なスキルの向上が見込めます。
こういったことから動物を飼うことは子供の成長にとって役立つといえるのではないでしょうか?
しかし、子供の動物に対するアレルギーの問題は避けて通れません。事前にしっかりとアレルギーの確認をしておきましょう。
動物を飼う初心者にオススメな種類は?環境で異なる
先ほどご紹介した通り、動物を飼うとたくさんのメリットがありますよね。
では、これから飼おうと思っている初心者の方にはどの動物が向いているのでしょうか?
やはり、犬や猫は動物を初めて飼うという方に人気があるようです。
それでは、初心者の方に人気がある動物を見ていきましょう。
初心者に人気で飼いやすいオススメな動物4選
「動物を飼ってみたいけど、どの子を迎え入れるべきか悩むなぁ」
そんな悩みを抱えているあなたに向けて、初心者の方に人気がある動物をご紹介していきます。
- 犬
- 猫
- うさぎ
- ハムスター
ペットショップでよく見るラインナップですよね、それぞれ人気がある理由を見ていきましょう。
犬
動物を飼うと言えば犬、というくらい人気がある動物ですね。
私も犬を飼っていますが、毎日がにぎやかで日常を彩ってくれる存在です。
また、犬には散歩が必要なので運動不足を一緒に解消してくれます。
ブラッシングやトリミングなど手入れが大変な子もいるので、気になっている犬種にはどのようなお世話が必要か確認して下さいね。
猫
最近では犬よりも猫を飼っている方が増えているくらい、人気がある動物です。
猫は犬よりも手入れが楽で、散歩も必要ないのでインドアな方でも飼いやすい動物ですね。
ツンツンした性格が魅力的ですが、犬のように甘えてくれる猫も増えています。
ただし、猫は壁で爪とぎをしたり、物を落としたり、イタズラ好きな子もいるので賃貸に住んでいる方は注意が必要です。
うさぎ
うさぎは一度飼うと魅力が忘れられなくなる不思議な動物なんですよ。
長い耳や飛び跳ねて移動する姿が特徴的ですよね。
鳴き声も小さく騒音問題が心配な方でも飼いやすい動物だと言えます。
ただし、噛み癖があり手の届くものを嚙みちぎってしまうので、充電ケーブルなどを床に置かないようにしましょう。
また、病気にも弱いため、うさぎを診てくれる病院についても、探しておくと安心ですね。
ハムスター
ハムスターはエサ代やケージなどの費用があまりかからず、初心者の方でも飼いやすい動物です。
ペット禁止の賃貸でもハムスターなら飼うことが許されていることがあるそうですよ。
基本的にケージの中で飼うので、イタズラされにくいことも、飼いやすいポイントになります。
ただし、うさぎと同じくハムスターを診てくれる病院は少ないので、病気には注意が必要です。
動物を飼う前にしっかりと、必要なものやお世話にかかる費用を調べておくと、どの子を迎え入れるか決断しやすくなります。
動物を飼ったことがない初心者の方でも、お世話しやすい子はたくさんいますよ。
動物を飼う前にチェック!家族に迎え入れる準備をしよう
動物を飼ったことがない方はまず、種類によって何が必要になるのかを確認しましょう。
エサは何を与えるのか、寝床やトイレはどこに設置するのか、毛の手入れは必要なのか、など調べておくことが大切です。
そこで、動物を飼う前に確認しておきたい情報を一緒に見ていきましょう。
- 動物を飼うのにどのくらいスペースが必要なのか
- その動物の一生涯にどのくらい費用がかかるのか
- 必要な運動量やエサの量はどのくらいなのか
- 自分に何かあったときに面倒を見てくれる人がいるか
それぞれ動物の種類によって大きく異なりますよ、詳しくご紹介していきます。
動物を飼うのにどのくらいスペースが必要なのか
動物の種類によって必要なスペースは異なるので、迎え入れたい子がどのくらい大きくなるのか確認しましょう。
例えば犬では、小型犬なら賃貸でも飼えるサイズですが、大型犬になると難しいですよね。
大型犬は小型犬と比べて、トイレやハウスのサイズが倍以上の大きさになるので、そのスペースが家の中にあるか確認してください。
また、猫の場合はキャットタワーなど高さがある場所を作る必要があります。
動物によって必要なスペースは異なるので、迎え入れたい子について調べておくと安心ですよ。
その動物の一生涯にどのくらい費用がかかるのか
動物を飼うと毎日のエサ代やペットシーツ、病院代などお金がかかります。
その子を飼うと一生涯にどのくらい費用がかかるのか、シュミレーションをしておくと良いでしょう。
例えば犬でトイプードルを飼うとした場合は、一生涯で約200万円以上かかると言われています。
トリミング代やエサ代、病気になれば病院代がかかりますし、保険に入る場合には保険代も支払うことになりますよね。
動物を飼う以上は責任を持ち最後まで面倒を見ることが必須です。
経済的に余裕がないのであれば、今は動物を飼う時期ではないと考えた方が良いのかもしれません。
必要な運動量やエサの量はどのくらいなのか
動物によっては1日1時間の運動が必要な子もいます。動物を飼う前にどのくらいその子に時間をかけられるのか確認しましょう。
猫やうさぎ、ハムスターであれば外に出て散歩をする必要はありません。
犬は1日20分~1時間の散歩が必要になるので、迎え入れたい犬種がどのくらい運動を必要としているか調べておきましょう。
また、エサの量や必要な栄養素も動物の種類で大きく異なるので、確認しておくと安心です。
例えば、ハムスターにとって向日葵の種は脂肪分が多く、病気のもとになるんですよ。
犬や猫のエサも種類がたくさんあるので、どれを与えるか考えておくと混乱しません。
その子に合う運動量やエサを調べておくと、迎え入れた動物もストレスなく過ごせますよ。
自分に何かあったときに面倒を見てくれる人がいるか
意外と見落としがちなのが、自分に事故や病気があったとき代わりに面倒を見てくれる人を探すことです。
たとえ健康で病気をしない人でも明日には何が起こるのかわかりませんよね。
事故や病気で入院しなくてはいけない場合に、動物の面倒を診てくれる人がいないと、最悪の事態になる可能性があります。
大切な動物のためにも「もしも」に備えておきましょう。
動物を飼うには情報と準備が必要になります。しっかりと迎え入れる子について調べておきましょう。
そして、大切な動物と楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。
動物を飼うことは大変!責任と覚悟を持つことが大切
よく動物を飼うことは大変だということを聞きませんか?
動物は予測できない行動をとったり、思ったより費用がかかったり、大変なことがたくさんあります。
飼う前にその動物はどのようなお世話が必要か、医療費はいくらかかるかなど確認しておくと安心です。
ここでは、動物を飼うことが大変と言われる理由をご紹介していきます。
動物を飼うことが大変と言われる理由を紹介
動物を飼うことは楽しい時間を過ごせると同時に、イタズラの処理やお世話など大変なことも多くあります。
何が大変かを知ることで動物を飼ってから後悔することもなくなりますよね。
そこで、動物を飼うことの中で大変だと言われることを見ていきましょう。
- エサやペットシーツ以外にワクチンなど費用がかかる
- イタズラされて壁やソファーがボロボロになる
- 散歩やブラッシングなどお世話に時間がかかる
- 鳴き声が大きく近隣住民から苦情がきた
- 年老いて介護が必要になり夜も付きっきりになった
幼い動物はイタズラが多く、年老いていくと介護が必要になる可能性があります。
しっかりと動物と向き合い、最後まで飼えるのかを考えていきましょう。
エサやペットシーツ以外にワクチンなど費用がかかる
動物、特に犬猫の場合はエサ代やペットシーツ、猫砂が毎日消費されていきますよね。
それに加えて年に一回ワクチンや、毎月フィラリアという寄生虫の薬を飲ませる必要があり、健康な子でも医療費がかかります。
フィラリア症症は放置すると亡くなってしまう可能性がある寄生虫ですが、毎月薬を飲ませることで予防することができる病気です。
ワクチンも狂犬病ワクチンは法律で必ず打つことが決められており、守らなければ罰金刑を課されてしまうことがあります。
犬や猫を飼う予定の方は、毎月どのくらいの出費があるのか確認しておきましょう。
イタズラされて壁やソファーがボロボロになる
これは特に猫によく見られる現象です。猫は爪とぎをするので家具や壁がボロボロになってしまうことがあります。
家で飼っている猫も専用の爪とぎを使わず本棚で爪をとぐので、家具はボロボロになっていきます。
子猫の頃は壁で爪をとぐクセがあったので、壁紙がはがれてしまい悲惨な状態です。
しつけや爪とぎ防止のシートなどで予防できますが、ある程度イタズラされる覚悟をしておいた方が良いでしょう。
また、犬やうさぎは噛み癖があり電源コードなど嚙みちぎってしまう可能性があるので、使ったらしまうようにします。
大型犬ではおもちゃを丸のみしてしまう、なんてこともあるので遊びの瞬間も目を離せません。
動物を飼うと家の中がボロボロになるかもしれないことを、頭に入れておいてくださいね。
散歩やブラッシングなどお世話に時間がかかる
犬や猫で毛が長い子はブラッシングをする必要があります。毎日ブラッシングするのは意外と大変なんですよ。
しかし、毛が絡まると皮膚が蒸れてしまい、菌が繁殖して病気になってしまうかもしれません。
ですので、定期的なブラッシングは毛が長い動物には欠かせない習慣です。
また、歯磨きや散歩など動物が病気やストレスなく過ごすためのケアは、手間がかかることが多くあります。
これらをできるだけ毎日行う時間があるのかも、動物を飼う前に考えておきましょう。
鳴き声が大きく近隣住民から苦情がきた
マンションや集合住宅で騒音問題は避けられませんよね。犬や猫の鳴き声がうるさいと近隣住民から苦情がきてしまいます。
鳴かない動物を飼うかしつけをしっかりと行い、騒音問題にならないよう工夫することが大切です。
犬種によって吠えやすい特性を持つ犬もいるので、飼う前に確認しておくと安心ですね。
年老いて介護が必要になり夜も付きっきりになった
動物は年をとると寝たきりになったり、認知症を患ってしまったり、介護が必要になることがあります。
要介護になった際に、最後までつきっきりで面倒を見てあげられるか考えておきましょう。
大型犬で歩けなくなった場合は、排泄や寝返りなどの介護も体重が重いので大変になります。
動物を飼うには、最後まで看取る覚悟が必要になりますよ。
動物を飼うことは楽しいことばかりではなく、大変な思いをすることもあります。
「やっぱり飼えない」なんてことになる前に、動物のお世話について知ることが大切ですね。
5つの自由とは?動物が幸せな環境を作るヒントになる
動物には「5つの自由」と呼ばれる、健康で幸せに生きるための考え方があることをご存じでしょうか。
これは1960年代のイギリスで劣悪な環境にいた牛や豚、鶏を救うために考えられたものです。
動物を飼う際にも役に立つ考えなので、一緒に見ていきましょう。
- 飢え・渇きからの自由
- 痛み・負傷・病気からの自由
- 本来の行動がとれる自由
- 恐怖・抑圧からの自由
- 不快からの自由
この5つの自由を考えると動物の幸せも見えてきますよね。
簡単に説明すると「清潔な環境で食事や睡眠がとれて、痛みや恐怖がなく過ごせるようにしましょう」ということです。
本来の行動は動物の種類で異なりますが、犬では散歩に行く、猫では高いところにのぼる、などが考えられます。
動物が健康で幸せな生活を送れるように、環境を整えることも飼い主の責任です。
大切な家族である動物のために「5つの自由」について考えてみてくださいね。
まとめ
- 身体的な健康への効果では、散歩や日々のお世話による運動不足の解消や生活リズムの改善が期待できる
- 心理的な健康への効果では、動物との触れ合いによってオキシトシンが分泌され、不安感やストレスの改善につながる。
- 社会的な影響への効果では、動物がきっかけになり、社会的なコミュニケーションの幅が広がっていく。
- 子供の成長への効果では、子供はお世話を通して、命の大切さや思いやりの学びを得ることができる。
- 初心者が動物を飼う場合は環境を整えて、しっかりと準備を行う必要がある
- 最後までお世話をする覚悟で動物を飼うことが飼い主の責任である
動物を飼うことによって得られる効果はとても有意義なものです。
動物を飼うということは大変なことですが、それ以上に得られるものが多くあるのではないかと思います。
疲れているときや落ち込んでいるときにそばにいてくれるペットは、かけがえのない存在です。
これから動物を飼う方も、すでに動物を飼っている方も、たくさんの時間を動物たちと過ごしてみてはいかがでしょうか。